
今年英国で行われたホックニーの展覧会のカタログを購入。
画家本人や身近なモデルたちのポートレート、自画像を時代順に追う内容。
圧倒的に「老い」について考えさせられる内容。
ホックニーとほぼ同世代の自分の親が最近加速度的に老化してく様子とダブる。
同時に自分も二、三十年後には同じように年老いていくんだなっていう現実を凄く意識させられた。
人生百年時代、というけど身近な親の脳や身体が老化、劣化してく姿を目の当たりにし、その現実を受け入れるのにも大きなハードルがあるのに、自分自身がとなるととどう折り合いをつけていくのか、今からちょっと恐怖感もある。
アンチエイジングの技術の発展が今後十年、二十年でどうなるかってのにも左右させられると思うが、老いに対する対処というのが大きな課題だよなあって事が現実の自分と大きくシンクロした内容。
それはそうと今年になって体調イマイチで(先週も食あたりで三日間寝込んだ)、加齢だけでなく厄年ド真ん中なこともあるんだろうなと思い近々に厄払いに行ってくっかなあと思い立ちました。
しかし、老いすらも創作のエネルギーにして作品を通じて他者と共有できるってのは、ピカソもそうだったけど
芸術の凄いとこだよね。

最近のホックニーの自画像。左下のはムンクっぽい。自画像シリーズにはその他にも過去の画家からの引用があって謎解きが面白かったりする。

若い頃のホックニー。この頃からホックニーを知ってるので僕の中の彼のイメージはこんな感じなんだけどね。