2019年04月06日

ピカソ最晩年の自画像を観ての感想。老いと画家。



ピカソ最晩年の自画像。
老いや死に対峙した画家の心情が滲み出てる感。
彼とほぼ同時代を生きたマティスの最晩年の切り紙絵は、様々な感情を昇華させ到達した感が強いが、ピカソは最後まで自分のナマの感情を作品に出し続けてきたことが分かる作品。

若い頃に画家として最高の地位を得て、欲しいものを数多く獲得してきたピカソが、それ故にというのも含めて、老いや死の予兆によって突きつけられた複雑な感情を表出している感。
それは多分我々一人一人が、老いや死を前に直面するかもしれない感情なのだろうとも思うし。

最晩年のピカソはこういった自虐的とも言える自画像と、エロチックな若いカップルを眺めてる男っていう題材の作品を数多く残してる。

色々考えさせられる自画像だけど、老いてもなお描き続け、自分自身を客観視しカリカチュアライズしたとこも凄い。ユーモアと呼ぶには重いユーモアだけど。
posted by ハギー at 17:23| Comment(0) | ART